サイトアイコン とある坊主の猟奇的な日常

誰もいない子ども部屋

昨日の保育園は15:00までだったけれど、今日はさらに延びて15:30のお迎えになった。

保育園に通う前は、子どもと1日中一緒だった。朝起きて、離乳食を食べさせて、昼寝をして、また遊んで。気が付けば夜になっている。自分の時間なんてほとんどなくて、少しでいいから1人になりたいと思う日もあった。

だから保育園が始まったときは、正直ほっとした部分もあった。久しぶりに静かな家で過ごせる。自分のペースで家事もできるし、やりたいこともできる。そんなふうに思っていた。

でも実際に子どもがいない家にいると、想像していたのとは少し違った。

ふと子ども部屋を見る。

いつもなら、おもちゃが散らばっていて、愛息が得意げな顔でつかまり立ちをしたり、意味の分からない言葉を一生懸命しゃべったりしている場所だ。でも今は誰もいない。部屋だけが妙にきれいで、しんと静かだ。

その静けさを見ていると、何となく胸の奥がすうっと冷えるような感覚になる。

思えば、生まれてからずっと一緒だった。

買い物に行くのも、病院に行くのも、昼寝をするのも、いつも隣に愛息がいた。泣き声に振り回されて大変だったこともたくさんあるのに、その存在が当たり前になりすぎていて、いない状態を想像したことがなかったのだと思う。

自由な時間は確かに増えた。

コーヒーを温かいうちに飲めるし、自分のペースで作業もできる。

それなのに、何か大切なものを少しだけ置いてきてしまったような気持ちになる。

あれほど「少しでいいから自分の時間が欲しい」と思っていたのに、人間は勝手だ。

手に入ると寂しくなって、なくなると欲しくなる。

結局、ないものねだりなんだろうなと思う。

たぶん今日も、お迎えに行ったら愛息の顔を見た瞬間にほっとして、「やっぱり家はこの子がいて完成するんだな」と思うのだろう。

数時間前までは静かな時間が欲しかったはずなのに。

本当に勝手なものだ(笑)。

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